当職場には、なっとうさんという年輩の方がいるが、その体臭および粘着質の性格から、そのように呼ばれている。

なっとうさんと、この間の飲み会の時に、なっとうさんがかなり泥酔しているときに、話したのだが、なっとうさんは、当職場の女性の生理の日を全部、把握しているというのである。

そして、それを自分の手帳に、赤ペンで、つけてあるというのである。女性の部下を管理するには、その体調も把握することが、大切だと教えてくれた。

「どうして、わかるんですか」と言うと、
?顔つきが変わる、
?ポーチをもってトイレに立つ回数が増える、
?体臭に変化が生じる、
?おなかを痛そうにしているとか、手で押さえていたりする、ということらしい。

あーびる課長などは、女性の部下の人が不機嫌そうなときも、見抜けなくて、大変な仕事を頼んで、気まずい雰囲気になったりすることがあったのだが、さすが、キング・オブ・管理職なっとうさんである。しかし、観察力や臭いをかぎ分ける力のない僕(あーびるは鼻が蓄膿症気味なのです)には、それを見抜くのは難しいな〜。
また、なっとうさんは、いつも職場を歩き回っているので、不思議に思っていたのだが、実は、それは、うしろから、女性のPCを見て、女性が私用メールをしているのをチェックしていたのである。

だから、「○○さん(女性)は、・・・課の××君(男性)と今日、飲みに行っているみたいだよ」と、その○○さんと××君の2人しか知らないはずの極秘情報も知っているのである。
さすが、当社のCIAとよばれる男である。

なっとうさんは、職場を歩き回っているのを、不審に思われないように、例えば、15頁ある書類を1枚ずつ印刷して、15回、プリンターに取りに行くらしいのである、それも15回ともプリンターへの順路を変えて。

そういえば、僕の後ろを1時間の間に何回、通るか、かぞえたことがあるが、20回近く、後ろを歩いていたことがあった。そして、なっとうさんは、女性(特に若い子だけ)の背後はゆっくりと歩き、パソコンの画面を見ていることに気づいた。

さすが、スーパーコンピューターなっとうさん!、情報社会の勝者なっとうさん!
僕もなっとうさんも見習い、早く一人前の管理職になりたいものである。
(注)なお、なっとうさんは、僕の脳内のみに存在します。ただ、小田和正に似ているようです。

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