取締役になるまで 第三十八話 高島部長の恋話
以前、飲み会で、高島部長の結婚秘話を聞いたことがある。

高島部長に、「どのようにプロポーズをされたんですか」と誰かが聞くと、
高島部長は、自慢気に、「おれがプロポーズしたんじゃない。嫁が、僕と結婚したら死んでもいい、というので結婚してやった。」と話していた。

しかし、皆は、これはおかしい?と思った。

なぜなら、高島部長は、身長159cm、3頭身(頭が50cmもある)、色白、銀縁の、一九分けの髪型で、人間というより、妖怪に近い、そんな男が女にもてるとは、とうてい信じられなかった。

身体障害者に人に、ボランティアの女性が、同情して、結婚するケースかな、など皆と話していた。

つい、最近、部長の同期の人と話したが、高島の嫁は、誰も相手にしないような、ひどい容姿、ひどい性格の女性で、通称、ゾンビとよばれていたそうである。

そうか、なるほど、よくわかった!!

「嫁が、僕と結婚したら死んでもいい」というのは、嫁は、ゾンビだから、元々、死んでいるから、死んでもいいのである!

このようにして、妖怪カップルが誕生した。

そういえば、もてもての高島部長は、昨日、他の部署の女性も話していた(当職場では、嫌われているので、女性の誰にも声をかけられない)。

そう、和田勉そっくりのかわいらしい女性と・・・・。                            (つづく)
高島部長の嫁は、写真のような聡明な方です

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